24時間,ただ息遣いだけを伝えあっているカップルがいる。話すことよりも,手をつなぐような通話が欲しい女の子がいる。もう,電話と呼ばれるものは,必要ない社会となる。あるのは,スカイプだけだ。
quote:VoIPの巨人,スカイプ社はスカイプが1億回ダウンロードされたことを祝い,2つのサービスを開始した。スカイプインは,一般電話や携帯電話からの電話をスカイプで受けられるもの。料金は3ヶ月10ユーロ(約1400円)。デンマーク,フィンランド,フランス,香港,スウェーデン,英国,米国のユーザーが利用できる。ボイスメールサービスはスカイプでの通話を受けられないとき,10分までのメッセージを記録しておけるもの(スカイプ社のプレスリリース)。
前回(過去記事)不足だと云ったことが,1ヶ月後にあっさり解決してしまった。こんなあっさり解決する日が来ると思わなかったが,付け加えるべきものがはっきりとしていて,その志向をしっかりと見定めて開発が行われている証拠と云えるだろう。ユーザーに近い開発を行っている,有能な企業の一例だ。スカイプ社としては,いままでの一般電話,携帯電話との相互互換性が強まって,双方にとって有用である,と云うような態度を示しているが,本心は異なる。これでスムーズに,スカイプのみの音声通話環境へと移行できることを確信しているはずだ。
いままでは,すべての音声通話をかけるときはスカイプからかけ,受けるときはスカイプと携帯電話・一般電話を併用していた。が,これでスカイプを使用していない人からの音声通話を受けるのもスカイプですむことになり,つまり,一般電話や携帯電話は必要性を失う。そのうちフィラデルフィアでの計画のようにWi-Fi網が街中を覆えば(過去記事),どこでもスカイプの送受信ができるようになり,いままでの電話はいっさい必要なくなる。いままで金を稼ぐ意地汚い人たちが渦巻いていた電話通信環境がすべて捨てられて,きれいな社会となる。いまはそれまでの道のりを歩いているだけに過ぎない。
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